システム開発のエンジニアの働き方

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今のままエンジニアとして働くことによる課題

突然ですが、皆さんは以下のような不安を持って働いていませんか?

  • エンジニアの働き方が分からない
  • エンジニアとして働いて市場で求められるスキルが身につけることができるか?
  • 今の会社を退職した時に転職できそうか?
  • やりたい仕事ができていない
  • これからエンジニアとして働きたいけど、どんな働き方があるか分からない

そのような方に向けて本記事を記載します。
近年は日本でも終身雇用や終わる、会社が倒産するなどの理由で同じ会社で働きたいと思っていても、辞めないといけない未来がくる可能性があります。
そのようなリスクに対して事前に考えておく必要があります。

本記事は前提として、IT業界で8年間働いている私の考え方を記載しますが、それぞれの人の考え方があると思いますので、一つの選択肢として読んでくれると嬉しいです。

エンジニアと働き方

IT業界は以下のようなエンジニアがそれぞれ連携して、システムを完成させますので、多様な働き方があります。
システム開発の受発注のイメージ図1

上記のイメージ図は「働く企業」と「職種(役職含む)」で分けて記載しましたので、それぞれの特徴を含めてご説明します。
「働く企業」と「職種(役職含む)」を知ることで皆さんが求める働き方を選ぶ際の参考になると嬉しいです。

(1) 働く企業
  IT業界では、主に「ユーザ企業一次請けのシステム会社二次請けのシステム会社」の流れで受発注してシステム開発をしています。
  また、人員が不足した場合に、「派遣会社」と契約して派遣社員の人員を確保します。
  それぞれの企業でサーバやアプリケーションなどを開発できる技術者がいる場合は、発注せずに自社で構築することもあります。

  それぞれの企業の特徴は以下の通りです。
  (a) ユーザ企業
    ユーザ企業とは、システムやソフトウェアを利用する企業のことです。
    製造業や建設業などシステム会社以外のことを指します。
    そこで働くシステムエンジニアのことを「社内SE」といいます。
    [ユーザ企業のエンジニア(社内SE)の業務]
      ・システムの要件定義の取りまとめ
      ・システム会社に発注してシステム構築を依頼
      ・システム開発のスケジュール管理や社内調整
      ・システムリリース後の運用業務  など
    [ユーザ企業のエンジニア(社内SE)の特徴]
      ・他のシステム会社と比較して残業時間が少ない
      ・残業時間が少ないため、給料が少ない(働いている企業によります)
      ・技術力より社内調整をするスキルが重要

  (b) 一次請けのシステム会社
    一次請けのシステム会社とは、ユーザ企業から直接案件を受注する企業のことです。
    システムの規模によりますが、大きいシステム開発のプロジェクトの場合は、大企業が一次請負をすることが多いです。
    [一次請けのシステム会社のエンジニア(社内SE)の業務]
      ・要件定義からシステムリリースまでプロジェクトの全体のスケジュール管理
      ・ユーザ企業との打ち合わせや調整
      ・二次請けのシステム会社の選定及び発注
      ・システム要件定義や設計など上流工程を担当
    [一次請けのシステム会社のエンジニア(社内SE)の特徴]
      ・残業時間は多すぎもなく少なすぎもない(トラブル発生時や多忙時は残業多い)
      ・比較的給料が高い
      ・技術力だけなく、スケジュール管理やユーザ企業との調整力が重要
      ・ユーザ企業と二次請けのシステム会社の両方との調整する必要があるため、ストレスが掛かる

  (c) 二次請けのシステム会社
    二次請けのシステム会社とは、一次請けのシステム会社から受注して特定のシステム/サービスを担当します。
    特定のシステムや、サーバやネットワークなど何かの専門領域に特化したエンジニアです。
    例えば、Webプログラミング、セキュリティサービス、クラウド基盤など特定のシステムに精通しています。
    [二次請けのシステム会社のエンジニア(社内SE)の業務]
      ・特定のシステムの設計、開発、テスト、リリースまでの下流工程を担当
      ・複数のユーザ企業の類似のシステムを長期間担当
    [二次請けのシステム会社のエンジニア(社内SE)の特徴]
      ・残業時間が比較的多い
      ・給料が比較的安い
      ・特定のシステムを長時間担当するため、そのシステムに詳しくなる

  (d) 派遣会社
    派遣会社とは、それぞれの会社にシステムエンジニアを派遣する企業です。
    派遣会社と派遣先の会社の契約のことを、「SES(システムエンジニアリングサービス)」といい派遣先に常駐してソフトウェアやシステムの開発・保守・運用をします。
    [派遣会社のエンジニアの業務]
      ・派遣先の会社に常駐して、それぞれの企業の業務を担当
      ・派遣先の会社によって、依頼される業務が変わる
    [派遣会社のエンジニアの特徴]
      ・毎回異なる会社で働くため、柔軟性やコミュニケーション能力が重要
      ・派遣先の企業で求められる能力(技術力、知識、経験)が必要

  (e) フリーランス/起業
    今回の図には記載していませんが、エンジニアとしてフリーランスや起業して
    自身の技術力を使って成果報酬型として働く方法があります。
    フリーランスや起業は上記の(b)から(d)の業務とほとんど同様のことをします。
    会社員ではなく、自営業者や社長になりますので税金や確定申告など
    IT技術以外の知識も身につける必要があります。


(2) 職種(役職含む)
  各会社内でそれぞれ業種によって、求められるスキルが異なります。
  エンジニアの業務は以下のような職種があり、今回は赤枠の業種について概要を記載します。
  ITの業種のイメージ図2

  それぞれ主な業種は以下の通りです。
  (a) アプリケーションエンジニア
    アプリケーションエンジニアとは、プログラムやソフトウェアなどアプリケーションを開発及び運用する技術者です。
    Webアプリケーション、業務アプリケーション、スマホアプリケーションなどそれぞれ専門の領域が分かれています。

  (b) インフラエンジニア
    インフラエンジニアとは、システムの基盤を構築及び運用するための技術者です。
    インフラエンジニアは、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアに分かれます。

  (c) セキュリティエンジニア
    セキュリティエンジニアとは、システムのセキュリティに関する業務をする技術者です。
    脆弱性診断、セキュリティ製品の運用(SOCやMSS)、フォレンジックなどセキュリティに関して専門業務を行います。

  (d) 営業(セールスエンジニア)
    営業はお客様に説明して自社で提供するサービスや案件を受注したり、特定のアプライアンスを購入する場合の納期や価格の交渉する仕事です。
    営業だけでは技術的な問い合わせに回答できない可能性があるため、技術者として「セールスエンジニア」と一緒にお客様に説明する場合があります。

  (e) 管理職(プロジェクト責任者)
    管理職(プロジェクト責任者)とは、プロジェクトの全体を管理して責任を負う立場です。
    リスク管理や、リソース(人・もの・金)の管理、部下への教育など管理職としての業務をします。

エンジニアとして将来後悔しないための考え方

前述したように企業や業種によって様々な特徴があります。
将来どのようなスキルや経験を身につけたいかによって働き方を考える必要があります。

また、1つの会社で数十年働いていると、その企業での業務をする上で必要な技術力や考え方しか身につかず、市場で必要なスキルとミスマッチしてしまう可能性があります。
私は以前は特定のシステムの開発及び運用という下流工程が中心の業務をしていました。
今後IT業界で働き続ける市場価値を考えると、少しでも上流工程ができるようになりたいと思って、将来に向けた活動をしました。

私が活動した内容は後述しますが、将来後悔しないために、まずIT業界全体を把握して、自分にあった選択をすることが大切だと思います。

エンジニアが将来のためにすること(勉強会と転職活動)

私がIT業界で自分にあった働き方を探すために、以下の2つの方法で情報収集しました。
結果的にいろんなことを知れたので、とても良かったと思いますので、おすすめです。

(1) エンジニアの勉強会に参加
  エンジニアの勉強会に参加して、他社の社員の方と交流する
  現場で働いているリアルな声を聞くことができますので、どのような仕事が分かります。
  より親密な関係になると、企業の課題や求められるスキルなどを聞くことができる場合がありますので、今後のスキルアップに参考になります。
  最近はリモートでの勉強会が増えてきましたが、機会を見て特定の場所に集まって開催される勉強会に積極的に参加することをおすすめします。

(2) 転職活動
  自身の市場価値を把握するために、転職エージェントと面談したり、転職活動をする。
  転職エージェントは転職のプロのため、それぞれの業種で求められるスキルや自身の課題や将来を聞くといい情報を教えてくれると思います。
  また、転職すると自身がその環境にあわないや、給料が下がるなどリスクがありますが、転職活動には特にリスクはありません。
  しかし、転職エージェントは転職を成功させて報酬を得るため、適当に転職先を紹介するエージェントもいますので、見極めて転職を決定した方がいいと思います。

おすすめの勉強会サイトと転職サイト

具体的に私が使っておすすめの「勉強会のまとめサイト」と「転職サイト」をご紹介します。

(1) エンジニアの勉強会のまとめサイト
  私がおすすめしている勉強会のまとめサイトは「connpass」と「TECH PLAY[テックプレイ]」です。

(2) 転職サイト
  (a) DODA
     DODAは、求人数も多いので、情報収集として使うのにおすすめです。
     サイトに会員登録したら、転職エージェントの担当者と会話して、
     どのような条件などを伝えると紹介してくれます。
     しかし、担当者から紹介される企業数が多いため、
     自身で応募する企業を精査する必要があります。

  (b) JACリクルートメント
     JACリクルートメントは、年収600万円以上のハイクラス案件で独占求人が多いです。
     今後のキャリアの相談も乗っていただいたり、自分にあった企業を紹介してくれます。
     30代以上の方向けでスキルがある方に、おすすめの転職エージェントです。

  (c) マイナビエージェント
     マイナビエージェントは、非公開・独占の有料求人が多く、
     20代から30代の転職者におすすめの転職エージェントです。

まとめ

私は将来のことを考えずに今の仕事をそのまま続けるというのは後悔してしまい可能性が高いと思っています。
そのため、IT業界の「働く企業」と「職種(役職含む)」を知って、やりたい働き方を自分で選ぶことが大切です。
「働く企業」と「職種(役職含む)」のそれぞれの概要は記載しましたが、自身で情報を収集をするために、以下の2つの方法を紹介しました。
  (1) エンジニアの勉強会に参加
  (2) 転職活動

今後の皆さんのキャリアを考える上で、参考にしていただけると嬉しいです。