DVWA(Damn Vulnerable Web Application)を構築してみた

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DVWAとは

DVWA(Damn Vulnerable Web Application)とは、意図的に脆弱性が存在するWebサーバが構築されている仮想マシンです。
アプリケーションの脆弱性を学習する際によく利用され、攻撃される対象であることから「やられサーバ」とも言われています。

DVWAには以下のカテゴリがあり、それぞれの3段階(Low、Medium、High)のレベルに分かれています。

  • Brute Force : 総当たり攻撃
  • Command Execution : コマンド実行
  • CSRF : クロスサイト・リクエスト・フォージェリ
  • File Inclusion : ファイルインクルード
  • SQL Injection : SQLインジェクション
  • SQL Injection (Blind) : ブラインドSQLインジェクション
  • Upload : アップロード
  • XSS reflected : 反射型クロスサイトスクリプティング
  • XSS stored : 格納型クロスサイトスクリプティング

DVWAのダウンロード

(1) 以下のDVWAのダウンロードサイトにアクセスします。

Damn Vulnerable Web Application (DVWA): 1.0.7
Damn Vulnerable Web Application (DVWA): 1.0.7, made by RandomStorm. Download & walkthrough links are available.


(2) Downloadのリンクをクリックします。今回は記事作成時点(2021年8月28日時点)の「DVWA-1.0.7.iso」をダウンロードします。
DVWAの構築(1)

(3) 「DVWA-1.0.7.iso」というファイルがダウンロードされていることを確認します。

Virtualbox上にDVWAを構築

(1) Virtualboxをインストールしていない場合は、インストールします。インストール手順については、「仮想基盤構築のためにVirtualboxインストール」をご確認ください。

(2) Virtualboxを起動して、「ツール」の「新規」をクリックします。
DVWAの構築(2)

(3) 「名前」、「タイプ」、「バージョン」の3つの値を設定して、「次へ」をクリックします。
DVWAの構築(3)

(4) 「メモリサイズ」を設定して、「次へ」をクリックします。
DVWAの構築(4)

(5) 「仮想ハードディスクを作成する」を選択して、「作成」をクリックします。
DVWAの構築(5)

(5) 「VDI(VirtualBox Disk Image)」を選択して、「次へ」をクリックします。
DVWAの構築(6)

(5) 「可変サイズ」を選択して、「次へ」をクリックします。
DVWAの構築(7)

(5) 「仮想ハードディスクのサイズ」を選択して、「作成」をクリックします。
DVWAの構築(8)

(5) 先ほど作成した仮想マシンを選択して、「設定」をクリックします。
DVWAの構築(9)

(5) 「ストレージ」の「コントローラ IDE」のディスクを選択して、右にあるディスクのアイコンをクリックします。その後、先ほどダウンロードしたDVWAのISOイメージファイルを選択します。
DVWAの構築(10)


(7) 「ネットワーク」をクリックして、「アダプター2」タブをクリックします。その後、以下の設定をして「OK」をクリックしま

項目設定値
ネットワークのアダプターを有効化チェックを付けます
割り当て「ホストオンリーアダプター」を選択
名前「VirtualBox Host-Only Ethernet Adapter」を選択

※もし空白しか選択できない場合はNICがないため、最後に記載している「[参考情報]VirtualBoxのホストオンリーアダプターのNIC追加」の手順を実施します。

DVWAの構築(11)

(8) DVWAの仮想マシンをダブルクリックして、起動します。
DVWAの構築(12)

(9) 起動した後に、「ip a」コマンドを実行して、IPアドレスを確認します。
DVWAの構築(13)

(10) ブラウザを起動して、「http://【DVWAのIPアドレス】/login.php」にアクセスします。

(11) 以下の認証情報を入力して、「Login」をクリックします。
     ・Username : admin
     ・Password : password
DVWAの構築(14)

[参考情報]VirtualBoxのホストオンリーアダプターのNIC追加

ホストOS(Windows OS)にVirtualboxをインストールした場合、通常はVirtualboxのNICが追加されます。
しかし、VirtualboxのNICが追加されなかったり、仮想NICが消えてしまうことにより、ホストオンリーアダプターに設定してもホストOS(Windows OS)と通信ができないことがあります。
その時の解決手順として、Virtualboxのホストオンリーアダプターの仮想NICを追加する手順を記載します。

(1) ホストOS(Windows OS)上でコマンドプロンプトを実行して、以下のコマンドを実行します。

cd "C:\Program Files\Oracle\VirtualBox"
VBoxManage.exe hostonlyif create


(2) コントロールパネルを起動して、「ネットワークとインターネット」をクリックします。
NICの設定変更(動的IP)(1)

(3) 「ネットワークと共有センター」をクリックします。
NICの設定変更(動的IP)(2)

(4) 「アダプターの設定の変更」をクリックします。
NICの設定変更(動的IP)(3)

(5) ホストオンリーアダプターのアダプターが表示されていることを確認します。
NICの設定変更(動的IP)(4)

(6) ホストオンリーアダプターを右クリックで選択して、「プロパティ」をクリックします。
NICの設定変更(動的IP)(5)

(7) 「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」をクリックして、「プロパティ」をクリックします。
NICの設定変更(動的IP)(6)

(8) 「IPアドレスを自動的に取得する」と「DNS サーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックを付けて、「OK」をクリックします。
NICの設定変更(動的IP)(7)

(9) 「OK」をクリックします。
NICの設定変更(動的IP)(8)

(10) ホストオンリーアダプターを右クリックで選択して、「無効にする」をクリックします。
NICの設定変更(動的IP)(9)

(11) ホストオンリーアダプターを右クリックで選択して、「有効にする」をクリックします。
NICの設定変更(動的IP)(10)

DVWAに関する記事

DVWAについての関連記事は以下の通りです。
必要に応じて、ご確認ください。

Noタイトル記事の概要
1DVWA(Damn Vulnerable Web Application)
を構築してみた
DVWAのバージョン1.0.7の構築手順を記載します。
2DVWAのBrute Forceの脆弱性の演習DVWAの環境を用いてBrute Force攻撃の
演習の例を記載します。
3DVWAのCommand Executionの脆弱性の演習DVWAの環境を用いてCommand Execution攻撃の
演習の例を記載します。
4DVWAのCross Site Request Forgery (CSRF)の
脆弱性の演習
DVWAの環境を用いてCSRF攻撃の
演習の例を記載します。
5DVWAのFile Inclusionの脆弱性の演習DVWAの環境を用いてFile Inclusionの脆弱性を
悪用した攻撃の演習の例を記載します。
6DVWAのSQL Injectionの脆弱性の演習DVWAの環境を用いてSQL Injection攻撃の
演習の例を記載します。
7DVWAのFile Uploadの脆弱性の演習DVWAの環境を用いてFile Uploadの脆弱性を
悪用した攻撃の演習の例を記載します。
8DVWAのXSS reflectedの脆弱性の演習DVWAの環境を用いてXSS reflected攻撃の
演習の例を記載します。
9DVWAのXSS storedの脆弱性の演習DVWAの環境を用いてXSS stored攻撃の
演習の例を記載します。