Amazon ElastiCacheとは
Amazon ElastiCacheは、インメモリキャッシュ型のデータベースです。
AWSにはNoSQLデータベースがAmazon DynamoDBとAmazon ElastiCacheがあります。
Amazon ElastiCacheは、一般的にAmazon DynamoDBより費用が高くなりますが、データの書き込みと読み込み速度が速いという特徴があります。
以下のような場合にAmazon ElastiCacheを利用します。
- 多くの読み込み量が多いアプリケーション (ゲームなど)
- 莫大な計算処理するアプリケーション(機械学習など)
Amazon ElastiCacheのタイプ
Amazon ElastiCacheでは「Redis」と、「Memcached」のキャッシュエンジンがあります。
「Redis」と、「Memcached」も似ていますが、以下の違いがあります。
「Memcached」のみバックアップ機能などがありますので、データを長期間保存する場合は「Redis」を選択して、保存する必要がない場合は「Memcached」を選択します。
項目 | Redis | Memcached |
---|---|---|
データ型 | 複雑なデータ型 | シンプルなデータ型 |
暗号化 | 有 | 無 |
スレッド | マルチスレッド | シングルスレッド |
高可用性 (レプリケーション) | 有 | 無 |
パブリック/サブ機能 | 有 | 無 |
バックアップと復元 | 有 | 無 |
その他の違いについては、以下のAWSの公式サイトをご確認ください。
Amazon ElastiCacheの利用構成
Amazon ElastiCacheは以下のような場合に利用します。
(1) アクセス数の多いデータを高速なAmazon ElastiCacheに保存
Amazon RDSやAmazon DynamoDBを利用していた場合に、アクセス数が多いデータがある場合、データ処理が遅くなってしまうことがあります。
その際に、アクセス数が多いデータを高速に処理できるAmazon ElatiCacheに格納して、データ処理速度を改善することができます。
(2) セッション管理
高速処理が必要なセッション管理をする場合に利用します。
ゲーム、eコマースWebサイト、ソーシャルメディアプラットフォームなどで利用されます。
(3) 機械学習
Amazon ElatiCacheはデータを高速に処理できるため、機械学習モデルを迅速に構築やデプロイに利用されます。
Amazon ElastiCacheの料金
Amazon ElastiCacheは主に以下の7個の料金が掛かります。
AWSのリージョンによって料金が変わります。
(1) ノードの利用料金
データベース(ノード)の利用料金が掛かります。
スペック(vCPUやメモリやネットワークパフォーマンス)が高ければ高いほど料金も高くなります。
また、適宜利用した分の料金を支払う「オンデマンドノード」と事前に利用する期間やスペックを契約する「リザーブドノード」があります。
長期間(1年や3年)稼働する場合は一般的に「リザーブドノード」は「オンデマンドノード」より安くなります。
(2) データ転送料金
同じアベイラビリティゾーン内のAmazon EC2とAmazon ElastiCache間のデータ転送は無料です。
しかし、異なるアベイラビリティーゾーンやリージョンとの通信はデータ料金が掛かります。
Amazon ElastiCacheの料金については、以下のAWSの公式サイトをご確認ください。
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必要に応じて、ご確認ください。