Amazon Auroraとは
Amazon Auroraとは、Amazon RDSのデータベースエンジンの一つでMySQLおよびPostgreSQLと互換性のあるリレーショナルデータベースです。
商用データベースと同等のパフォーマンスと可用性を10分の1のコストで利用することができます。
Amazon Auroraは、測定値上以下の速度を実現できます。しかし、必ず以下の速度を保証するものではないことを注意してください。
・標準的なMySQLデータベースと比べて最大で5倍
・標準的なPostgreSQLデータベースと比べて最大で3倍
また、データ容量は無限に拡張することができます。
上記の特徴があるため、Amazon Auroraは大規模なクエリのデータ処理をする場合に適しています。
Amazon Auroraの構成
Amazon Auroraは、「Read/Write可能なマスタデータベース」と「Readのみ可能なリードレプリカのデータベース」の2種類のデータベースを用いて動作しています。
マスタに書き込まれたデータはリードレプリカの方にデータ同期することで、データの整合性を保ちます。
マスタデータベースは、基本的に1台のみ存在しますが、Auroraマルチマスタークラスターを利用すると複数のマルチデータベースを構築することができます。
Auroraのリードレプリカは、複数のリージョン/アベイラビリティゾーンで最大15個まで構築できます。ご参考までに、Amazon RDSのリードレプリカは最大5台まで構築できます。
以下のようなイメージで動作しています。
Amazon Auroraの料金
Amazon Auroraは主に以下の6個の料金が掛かります。
(1) データベースインスタンス
データベースのインスタンスタイプ(メモリやCPUのスペック)の利用料金が掛かります。
スペックが高いインスタンスタイプを選択してデータベースを構築すると、料金が高くなります。
また、Amazon EC2と同様にオンデマンドインスタンスとリザーブドインスタンスがあります。リザーブドインスタンスは長期間の契約を前提していますので、オンデマンドインスタンスより料金が安くなります。
(2) データベースストレージ及びIO
データベースのストレージの利用容量に応じた費用、及びストレージの書き込みと読み込み(I/O)のリクエスト数に応じた費用が掛かります。
(3) バックアップストレージ
自動化されたデータベースバックアップや、お客様の作成した DB クラスタースナップショットに関連付けられたストレージの容量に応じて費用が掛かります。
(4) バックトラック
バックトラックを使用すると、データをバックアップから復元することなく、すばやく Aurora データベースを過去のある時点に巻き戻すことができます。
過去にさかのぼる期間(バックトラック期間)を指定し、その期間に変更されたレコード数に応じて費用が掛かります。
(5) Snapshot Export
Snapshot Exportとは、Amazon Auroraのスナップショット内のデータをAmazon S3にParquet形式で自動エクスポートする機能です。
スナップショットのデータ量に応じて費用が掛かります。
(6) データ転送
Amazon Auroraから他のリージョンへデータ転送(アウトバウンド通信)する場合に、データ量に応じて費用が掛かります。
Amazon Auroraへの通信(インバウンド通信)や、同じアベイラビリティゾーン内での通信は料金が掛かりません。
Amazon Auroraの料金については、以下のAWSの公式サイトをご確認ください。
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