zabbix 5.0の監視項目設定

zabbixはサーバやネットワーク機器を監視するためのソフトウェアです。
本記事では、zabbixでの監視設定をするにあたって、どのような設定があり、どのような流れで監視設定するか記載しています。
各設定の詳細を確認したい場合は、以下のzabbixの公式サイトをご確認ください。
　　　https://www.zabbix.com/documentation/5.0/manual

zabbixで監視設定をする場合、以下の内容を設定します。

zabbixの監視設定について以下の図をイメージすると理解しやすいです。

zabbixの監視設定をする場合は、主に以下の流れで設定します。
既に設定されている項目は省略することができます。

ホストグループは、ホストをまとめるための設定です。
本設定は特に監視の動作に影響しません。

1. [Configuration]-[Host groups]をクリックして、左上の「Create host group」をクリックします。
   
   
2. 「Group name」に任意の名前を入力して、「Add」をクリックします。
   
   
3. 「Group added」というメッセージが表示されていることを確認します。
   

ホストは、監視対象のデバイス（サーバやネットワーク機器など）のことです。
本設定では、監視対象のデバイスのIPアドレスなどを設定します。

1. [Configuration]-[Hosts]をクリックして、左上の「Create host」をクリックします。
   
   
2. 以下の値を設定して、「Add」をクリックします。
   　　・「Host name」に任意の名前
   　　・「Group」に任意のホストグループ
   　　・「Interfaces」に監視対象機器のIPアドレス
   
   
   
3. 「Group added」というメッセージが表示されていることを確認します。
   

テンプレートは、アイテムやトリガーなどの設定をまとめたものです。
本設定はデフォルトで設定されているテンプレートをホストに割り当てます。
独自のテンプレートを割り当てる場合は、事前にテンプレート作成しておく必要があります。

1. [Configuration]-[Host]をクリックして、テンプレートを割り当てるホスト名をクリックします。
   
   
2. 「Templates」をクリックして、「Select」をクリックします。
   
   
3. ホストに割り当てるテンプレートが設定されているグループをクリックします。
   
   
4. ホストに割り当てるテンプレートをクリックします。
   複数のテンプレートを割り当てる場合は、左側のチェックボックスにチェックをつけて、「Select」をクリックしたら割り当てることができます。
   
   
5. 割り当てるテンプレートが表示されていることを確認し、「Update」をクリックします。
   
   
6. 「Host updated」と表示されており、テンプレートが割り当てられていることを確認します。
   

アイテムは、ホストからデータを収集するものです。
本設定では、収集するデータを設定します。

1. [Configuration]-[Hosts]をクリックして、アイテムを設定するホストの「Item」をクリックします
   
   
2. 左上の「Create Item」をクリックします。。
   
   
3. 以下の値を設定します。
   　　・「name」に任意のアイテム名前
   　　・「Type」にkeyに対応したタイプ
   　　・「Key」に収集するデータの条件。
   　　・「Host Interface」にホストのインターフェース
   　　・「Units」に単位
   　　・「Update Inerval」に更新間隔
   
   
4. 下部にある「Update」をクリックします。
   
   
5. 「Item added」と表示されており、アイテムが設定されていることを確認します。
   

Webシナリオは、WebページにアクセスしHTTPステータスコードやレスポンス時間などを取得します。

1. [Configuration]-[Hosts]をクリックして、Webシナリオを設定するホストの「Web」をクリックします。
   
   
2. 「Group web scenario」をクリックします。
   
   
3. 以下の値を設定します。
   　　・「Name」に任意のアイテム名前
   　　・「Update Interval」に更新間隔
   　　・「Attempts」にWebシナリオの試行回数
   　　・「Agent」にクライアントエージェント（ブラウザのバージョンなど）
   　　・「HTTP proxy」にプロキシサーバ（使用しない場合は空白にします）
   
   
4. 「Step」をクリックします。
   
   
5. 「Add」をクリックします。
   
   
6. 以下の値を設定して、「Add」をクリックします。
   　　・「Name」に任意のアイテム名
   　　・「URL」に監視するURL
   
   
7. 設定したWebシナリオのステップが表示されていることを確認し、「Add」をクリックします。
   
   
8. 「Web scenario added」と表示されており、Webシナリオの設定があることを確認します。
   

トリガーは、アイテムが収集したデータに対して、アラート条件を定義するものです。
本設定では、アラートを発生させる論理条件を設定します。

1. [Configuration]-[Hosts]をクリックして、トリガーを設定するホストの「Triggers」をクリックします。
   
   
2. 「Create trigger」をクリックします。
   
   
   
3. 「Expression」の横にある「Add」をクリックします。
   
   
4. 以下の値を設定して、「Insert」をクリックします。
   　　・「Item」にアラート条件を設定するアイテム
   　　・「Function」にトリガーの関数（※1）
   　　・「Result」にアラート条件の不等号
   
   　　※1　トリガー関数の種類は以下のサイトをを確認ください。　
   　　　　　　　　https://www.zabbix.com/documentation/5.0/manual/appendix/triggers/functions
   
5. 以下の値を設定します。
   　　・「Name」に任意のトリガー名
   　　・「Severity」にトリガーの深刻度
   　　・「Expression」にアラート条件式
   
   
6. 「Add」をクリックします。
   
   
7. 「Trigger added」と表示されており、トリガーの設定があることを確認します。