zabbixバージョン6.0を用いたWindows OSのサービス状態監視

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本記事の概要

zabbixのバージョン6.0でWindows OS上の特定のサービスの起動状態を監視する設定をする手順を記載します。
以下のイメージの通信が発生しますので、必要に応じてファイアウォールを開放して通信できるようにしてください。
  zabbix agentの通信

また、監視対象(Windows OS)の機器にzabbix agentをインストールしている前提で記載しています。

zabbixを用いたログ監視(ホストの設定)

(1) [設定]-[ホスト]をクリックして、右上の「ホストの作成」をクリックします。
zabbixバージョン6.0を用いたping監視(1)

(2) 以下の内容を設定して、「追加」をクリックします。

設定項目設定値
ホスト名任意のホスト名
今回は「Test Windows」を設定します。
グループ任意のホストグループ名
インターフェース(IPアドレス)監視対象機器のIPアドレス

zabbixバージョン6.0を用いたping監視(2)

(3) 「ホストを追加しました」というメッセージ、及び設定されているホストが表示されていることを確認します。
zabbixバージョン6.0を用いたping監視(3)

zabbixを用いたログ監視(アイテムの設定)

(1) 作成したホストの横にある「アイテム」をクリックします。
zabbixバージョン6.0を用いたping監視(4)

(2) 右上の「アイテムの作成」をクリックします。
zabbixバージョン6.0を用いたping監視(5)

(3) 以下の内容を設定して、Windowsのサービス状態を取得するアイテムを設定します。その後、「追加」をクリックします。

設定項目設定値
名前任意のアイテム名
タイプ「Zabbixエージェント」を選択
キー今回はW3SVCというサービスを監視するため、 service.info[W3SVC] を設定
 ※「service.info」の詳細については以下の公式サイトをご確認ください。
   [Zabbixのバージョン6.0(英語)]
      Windows-specific item keys (zabbix.com)
データ型数値(整数)
ホストインターフェース監視するホストのインターフェース(IPアドレス)
監視間隔データを取得する監視間隔。
今回は1分間に一回データを取得する想定のため、「1m」を設定。
ヒストリの保存期間ヒストリの保存期間
トレンドの保存期間トレンドの保存期間
有効チェックをつける

zabbixバージョン6.0を用いたWindowsサービス状態監視(1)


(4) 「アイテムを追加しました」というメッセージ、及び設定したアイテムが表示されていることを確認します。
zabbixバージョン6.0を用いたWindowsサービス状態監視(2)

zabbixを用いたログ監視(トリガーの設定)

(1) トリガータブをクリックして、「トリガーの作成」をクリックします。
zabbixバージョン6.0を用いたping監視(8)

(2) 以下の内容を設定して、「追加」をクリックします。

設定項目設定値
名前任意のトリガー名
深刻度アラートの重大度
条件式アラート条件
今回は特定のサービス(W3SVC)の起動状態が起動(値が0)以外の場合、アラートを発生されるため、「last(/[ホスト名]/service.info[W3SVC])<>0」 設定します。
例えば、「last(/Test Windows/service.info[W3SVC])<>0」を設定します。
有効チェックをつける

zabbixバージョン6.0を用いたWindowsサービス状態監視(3)

(3) 「トリガーを追加しました」というメッセージ、及び設定したトリガーが表示されていることを確認します。
zabbixバージョン6.0を用いたWindowsサービス状態監視(4)

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  ・zabbixバージョン6.0の場合
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  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
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TCPの通信ポートの応答有無を監視する
設定をします。
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  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
サーバのOSのCPU使用率を監視する
設定をします。
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  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
メモリの空き容量を監視する設定をします。
5-5ドライブのディスク空き容量監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ドライブのディスク空き容量を
監視する設定をします。
5-6プロセス監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
プロセスの停止を監視する設定をします。
5-7ログファイル監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ログファイル中に特定のメッセージが
出力されたか監視します。
5-8ファイルの変更(チェックサム)監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ファイルの内容が変わったことを
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5-9Windows OSのサービス状態監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
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  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
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  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
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zabbix関連の書籍

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ページ数が多い書籍ですので、分からないことを調べる辞書の役割にもなります。