本記事の概要
zabbixのバージョン6.0でWindows OS上のWindowsイベントログを監視する設定をする手順を記載します。
Windowsイベントログには様々なログが出力されるため、ログが出力された場合にアラートを発生させる場合にzabbixで監視します。
以下のイメージの通信が発生しますので、必要に応じてファイアウォールの開放などで通信できるようにしてください。
また、監視対象(Windows OS)の機器にzabbix agentをインストールしている前提で記載しています。
zabbixを用いたログ監視(ホストの設定)
(1) [設定]-[ホスト]をクリックして、右上の「ホストの作成」をクリックします。
(2) 以下の内容を設定して、「追加」をクリックします。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
ホスト名 | 任意のホスト名 今回は「Test Windows」を設定します。 |
グループ | 任意のホストグループ名 |
インターフェース(IPアドレス) | 監視対象機器のIPアドレス |
(3) 「ホストを追加しました」というメッセージ、及び設定されているホストが表示されていることを確認します。
zabbixを用いたログ監視(アイテムの設定)
(1) 作成したホストの横にある「アイテム」をクリックします。
(2) 右上の「アイテムの作成」をクリックします。
(3) 以下の内容を設定して、Windowsイベントログのシステムログの内容を取得するアイテムを設定します。その後、「追加」をクリックします。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
名前 | 任意のアイテム名 |
タイプ | 「Zabbixエージェント (アクティブ)」を選択 |
キー | 今回はシステムログを監視するため、 eventlog[System] を設定 ※「eventlog」の詳細については以下の公式サイトをご確認ください。 [Zabbixのバージョン2.2(日本語)] Windows特有のアイテムキー [Zabbix Documentation 2.2] [Zabbixのバージョン6.0(英語)] Windows-specific item keys (zabbix.com) |
データ型 | 「ログ」を選択 |
監視間隔 | データを取得する監視間隔。 今回は1分間に一回データを取得する想定のため、「1m」を設定。 |
ヒストリの保存期間 | ヒストリの保存期間 |
有効 | チェックをつける |
(4) 「アイテムを追加しました」というメッセージ、及び設定したアイテムが表示されていることを確認します。
zabbixを用いたログ監視(トリガーの設定)
(1) トリガータブをクリックして、「トリガーの作成」をクリックします。
(2) 以下の内容を設定して、「追加」をクリックします。
設定項目 | 設定値 |
---|---|
名前 | 任意のトリガー名 |
深刻度 | アラートの重大度 |
条件式 | アラート条件 今回は特定のイベントID(7036)が出力された場合にアラートを発生されるため、「logeventid(/[ホスト名]/eventlog[System],,”7036″)=1」設定します。 例えば、「logeventid(/Test Windows/eventlog[System],,”7036″)=1」を設定します。 |
障害イベント生成モード | 「複数」を選択 |
有効 | チェックをつける |
(3) 「トリガーを追加しました」というメッセージ、及び設定したトリガーが表示されていることを確認します。
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必要に応じて、ご確認ください。
No | タイトル | 記事の概要 |
---|---|---|
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4 | zabbixの監視設定の流れ | zabbixの監視設定の流れを理解します。 |
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5-1 | 死活監視(ping監視) ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | 死活監視の設定をします。 |
5-2 | TCP通信ポート応答監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | TCPの通信ポートの応答有無を監視する 設定をします。 |
5-3 | CPU使用率監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | サーバのOSのCPU使用率を監視する 設定をします。 |
5-4 | メモリ空き容量監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | メモリの空き容量を監視する設定をします。 |
5-5 | ドライブのディスク空き容量監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | ドライブのディスク空き容量を 監視する設定をします。 |
5-6 | プロセス監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | プロセスの停止を監視する設定をします。 |
5-7 | ログファイル監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | ログファイル中に特定のメッセージが 出力されたか監視します。 |
5-8 | ファイルの変更(チェックサム)監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | ファイルの内容が変わったことを 監視します。 |
5-9 | Windows OSのサービス状態監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | Windows OSのサービスの起動状態を 監視します。 |
5-10 | Windowsイベントログ監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | Windowsイベントログに特定のログが 出力されたか監視します。 |
5-11 | Webシナリオ(Webページ監視) ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | Webアクセス時のHTTPステータスコードが 200番であることを監視します。 |
5-12 | SNMP trap監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | 機器から送信されたSNMP trapを 受信したことを監視します。 |
5-13 | ネットワーク機器監視 ・zabbixバージョン5.0の場合 ・zabbixバージョン6.0の場合 ・zabbixバージョン7.0の場合 | ネットワーク機器の監視設定をします。 |
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zabbix関連の書籍
zabbixに関する設定を網羅的および詳細に学びたい場合、以下の書籍がおすすめです。
ページ数が多い書籍ですので、分からないことを調べる辞書の役割にもなります。