zabbixバージョン5.0の監視データの確認とメール通知設定

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本記事の概要

本記事では、zabbixのバージョン5.0での監視データの確認、ユーザ作成、アラートのメール通知設定に関する設定手順を記載します。
メール通知の設定をすることで障害発生を早期発見でき、初動時間が早くなりますのでメール通知設定をすることを推奨します。

メール通知の設定する際は、以下の流れで設定します。

  1. zabbixのユーザ作成
  2. zabbixのメールサーバの設定
  3. zabbixのアクション(通知メールの文章など)の設定

zabbixの取得したデータの確認

取得したデータの確認

zabbixのアイテムの設定にて取得したデータを数値やグラフで確認できますので、その確認方法を記載します。

  1. [Monitoring]-[Lastest date]をクリックします。
    表示するデータをフィルタする場合は、右上のテキストボックスにフィルタ条件を設定して、「Apply」をクリックします。
    zabbixのデータ確認(1)

  2. 画面の下部に「アイテム名」や「最新のデータ取得日時」や「最新のデータの値」などを確認できます。
    右側にある「Graph」をクリックすると、グラフで確認できます。
    zabbixのデータ確認(2)
  3. 下部にデータのグラフが表示されますので、値を時系列で確認できます。
    右上にフィルタする条件を設定して、確認したい時刻を設定できます。
    zabbixのデータ確認(4)

zabbixのアラートの確認

アラートの確認

zabbixのトリガーにて設定した障害条件に一致したアラートは管理画面で確認できますので、その確認方法を記載ます。

  1. [Monitoring]-[Problems]をクリックします。
    右下にアラート一覧が表示されています。
    右上にフィルタ条件が記載されていますので、必要に応じてフィルタ条件を設定して、「Apply」をクリックすると表示条件がフィルタされます。
    zabbixのアラート確認(1)


zabbixのユーザ作成

zabbixのユーザ作成

zabbixの「管理画面にログイン」や「アラートメール通知」などに使用するユーザを作成します。
ユーザ作成の設定や手順について、詳細を確認したい場合は、以下の公式サイトをご確認ください。

1 Configuring a user
  1. [Administrator]-[User]をクリックして、「Create User」をクリックします。
    zabbixユーザ作成(1)

  2. 以下の内容を設定します。
      Alias : 任意のユーザ名(管理画面のログインする際に使用)
      Groups : 任意のグループ
      Password : パスワード(管理画面のログインする際に使用)
    zabbixユーザ作成(2)

  3. アラートをメール通知などする場合は、「Media」をクリックして、「Add」をクリックします。
    zabbixユーザ作成(3)

    メール通知を行う場合は、以下の内容を設定して、「Add」をクリックします。
      Type : Email
      Send to : 送信先メールアドレス
      When active : メッセージが送信される時間
      Use if severity : 通知を受信したいトリガーの深刻度
      Enabled : 通知を有効にするか(有効にする場合チェックを付けます)
    zabbixユーザ作成(4)

  4. 設定したMediaの内容があることを確認します。
    zabbixユーザ作成(5)

  5. 「Permissions」をクリックして、「User type」にユーザの権限を設定します。
    その後、「Add」をクリックします。
    zabbixユーザ作成(6)

  6. 「User Added」が表示されていることを確認します。
    zabbixユーザ作成(7)

zabbixのメールサーバの設定

メールサーバの設定

zabbixのメディアタイプの設定をする場合は、主に以下の流れで設定します。
メディアタイプの設定や手順について、詳細を確認したい場合は、以下の公式サイトをご確認ください。

1 Configuring a user
  1. [Administrator]-[Media type]をクリックして、「Email」をクリックします。
    zabbixのメディアタイプ(1)

  2. 以下の内容を設定して、「Update」をクリックします。
      SMTP server : SNMPサーバのIPアドレスかホスト名
      SMTP server port : SMTPのポート番号(デフォルトは25)
      SMTP helo : SNMPサーバのIPアドレスかホスト名
      SMTP email : SMTPのポート番号(デフォルトは25)
      SMTP server port : 送信元メールアドレス
      Connection security : 暗号アルゴリズム(平文の場合はNone)
      Authentication : 認証情報(認証なしの場合はNone)
    zabbixのメディアタイプ(2)

  3. 「Media type updated」が表示されていることを確認します。
    zabbixのメディアタイプ(3)

zabbixのアクション(通知メールの文章など)の設定

アクション(通知メールの文章など)の設定

zabbixのアクションの設定をする場合は、主に以下の流れで設定します。
アクションの設定や手順について、詳細を確認したい場合は、以下の公式サイトをご確認ください。

2 Actions
  1. [Configuration]-[Actions]をクリックして、「Create action」をクリックします。
    zabbixのアクション(1)

  2. 以下の内容を設定して、Conditionsの「Add」をクリックします。
      Name : 任意のアクション名
    zabbixのアクション(2)

  3. ポップアップが表示されるため、通知条件を設定して、「Add」をクリックします。
    zabbixのアクション(3)
      ※画面の例では、ホストグループ名がserver groupの場合に通知する設定です。

  4. 「Operations」をクリックします。
    zabbixのアクション(4)

  5. 以下のそれぞれの通知条件に応じて、その設定の「Add」をクリックします。
      Operations : 障害発生時にアラート通知する場合
      Recovery operations : 障害からの復旧時にアラート通知する場合
      Update operations : 状態が更新した場合にアラート通知する場合
    zabbixのアクション(5)


    【Operationsの設定】
       メール通知する場合は、以下の値を設定して、「Add」をクリックします。
          Send to users : メール通知するユーザ名
          Send only to : Email
          zabbixのアクション(6)


    【Recovery operationsの設定】
       メール通知する場合は、以下の値を設定して、「Add」をクリックします。
          Send to users : メール通知するユーザ名
          Send only to : Email
           zabbixのアクション(8)

    【Update operationsの設定】
       メール通知する場合は、以下の値を設定して、「Add」をクリックします。
          Send to users : メール通知するユーザ名
          Send only to : Email
       zabbixのアクション(8)

  6. 設定した値が表示されていることを確認して、「Add」をクリックします。
    zabbixのアクション(9)

  7. 「Action added」と表示されていることを確認し、設定した値があることを確認します。
    zabbixのアクション(10)


zabbix関連の記事

zabbix関連の記事は以下の通りです。
必要に応じて、ご確認ください。

Noタイトル記事の概要
1zabbixのハンズオン形式での勉強
(構築、監視設定、アラート確認)
zabbixのおすすめの勉強方法をご紹介します。
2仮想基盤構築(Virtualboxインストール)
Virtualboxバージョン6
Virtualboxバージョン7
zabbixサーバを構築するための準備として、
仮想基盤のソフトウェアであるVirtualboxを
インストールします。
3zabbixサーバのインストール

〇zabbixバージョン5.0
[仮想環境に構築]
CentOS Stream 8Ubuntu 20.04
[クラウド環境に構築]
さくらインターネットConoHa VPS
カゴヤ

〇zabbixバージョン6.0
[仮想環境に構築]
CentOS Stream 8

〇zabbixバージョン7.0
[仮想環境に構築]
CentOS Stream 9
zabbixサーバを構築します。
4zabbixの監視設定の流れzabbixの監視設定の流れを理解します。
5zabbixの推奨の監視項目と
zabbix agentのインストール
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
zabbixにて監視する推奨の項目と、
監視対象サーバにzabbix agentを
インストールする手順を理解します。
5-1死活監視(ping監視)
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
死活監視の設定をします。
5-2TCP通信ポート応答監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
TCPの通信ポートの応答有無を監視する
設定をします。
5-3CPU使用率監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
サーバのOSのCPU使用率を監視する
設定をします。
5-4メモリ空き容量監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
メモリの空き容量を監視する設定をします。
5-5ドライブのディスク空き容量監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ドライブのディスク空き容量を
監視する設定をします。
5-6プロセス監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
プロセスの停止を監視する設定をします。
5-7ログファイル監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ログファイル中に特定のメッセージが
出力されたか監視します。
5-8ファイルの変更(チェックサム)監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ファイルの内容が変わったことを
監視します。
5-9Windows OSのサービス状態監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
Windows OSのサービスの起動状態を
監視します。
5-10Windowsイベントログ監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
Windowsイベントログに特定のログが
出力されたか監視します。
5-11Webシナリオ(Webページ監視)
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
Webアクセス時のHTTPステータスコードが
200番であることを監視します。
5-12SNMP trap監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
機器から送信されたSNMP trapを
受信したことを監視します。
5-13ネットワーク機器監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ネットワーク機器の監視設定をします。
6zabbixの監視データの確認と
メール通知設定
監視データの確認方法を理解します。
また、障害発生時のアラートメールの
通知設定をします。
7zabbixの詳細設計書(パラメータシート)の
サンプル
zabbixのパラメータシートのサンプルを
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8【仕事依頼】zabbixサーバの
要件定義、設計、構築
zabbixの構築作業をご依頼いただける場合の
作業の流れなどを記載します。


zabbix関連の書籍

zabbixに関する設定を網羅的および詳細に学びたい場合、以下の書籍がおすすめです。
ページ数が多い書籍ですので、分からないことを調べる辞書の役割にもなります。