AWS Shieldとは
「AWS Shield」はマネージド型の分散サービス妨害(DDoS攻撃)に対する保護サービスです。
DDoS攻撃とは、複数のシステムから大量のトラフィックを送信してネットワークに負荷を掛けたり、特殊なデータを送ってサーバの処理能力に負荷を掛けて、正規のユーザにサービスを提供させないようにする攻撃です。
AWS Shieldのレベル
AWS Shieldには、全てのAWSユーザが無償で利用できる「AWS Shield Standard」と有償でより高機能のサービスを利用できる「AWS Shield Advanced」の2つのレベルがあります。
「AWS Shield Standard」と「AWS Shield Advanced」の概要は以下の通りです。
(1) AWS Shield Standard
AWS Shield Standardでは、Webサイトやアプリケーションに対して、頻繁に発生するネットワーク層およびトランスポート層へのDDoS攻撃を防御します。
AWSのすべてのサービスへのDDoS攻撃を防御できます。
(2) AWS Shield Advanced
AWS Shield Advancedでは、AWS Shield Standardの機能に加えて、いくつかのサービスを利用できます。
追加できる主なサービスは以下の通りです。
(a) 高度なDDoS攻撃からも防御できます。保護対象のAWSリソースは以下の通りです。
・Amazon CloudFrontディストリビューション
・Amazon Route 53ホストゾーン
・AWS Global Acceleratorアクセラレーター
・Application Load Balancer
・Elastic Load Balancing(ELB)ロードバランサー
・Amazon EC2のElastic IP
(b) 24時間365日対応のDDoS Response Teams（DRT）による攻撃を可視化及び対策の実施
(c) AWS Shield Advancedの利用費用内でのAWS WAFの利用
AWS Shieldの料金
AWS Shield Standardは無償で利用できます。
AWS Shield Advancedを利用するためには1年間のサブスクリプション契約を行い、以下の利用料金が発生します。
(1) 月額料金
AWS Shield Advancedの利用料金として、月額一定の料金が掛かります。2021年7月10日時点では、3,000.00USD（約33万円）の費用が掛かります。
(2) データ転送(アウト)使用料金
AWS Shield Advancedから外部にデータ転送（アウトバウンド）の通信をする場合、データ転送量に応じて料金が掛かります。
AWS Shieldの料金については、以下のAWSの公式サイトをご確認ください。
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必要に応じて、ご確認ください。
