AWS クラウドプラクティショナーとは
AWS クラウドプラクティショナーとは、Amazon社が実施しているAWSクラウドと業界知識の基礎知識を有していることを示す認定試験です。
以下のように様々なAWS認定試験があり、今回受験したAWS クラウドプラクティショナーは一番簡単な基礎コースの試験です。
AWS クラウドプラクティショナーの詳細については、AWSの公式サイト(AWS 認定 Cloud Practitioner (amazon.com))をご確認ください。
ご参考までに、各AWS認定試験の詳細については、以下のAWS公式サイトをご確認ください。
AWS クラウドプラクティショナーの合格するメリット(筆者の感想)
コロナウイルスの感染拡大やゼロトラストネットワークなどで今後はクラウド上でサーバを構築する可能性が高いと考えて、今後インフラエンジニアとして活躍するためにはAWSの知識は必須と考えて勉強を始めました。
AWSの勉強をしていく中でAWSの認定資格があることを知り、知識を客観的に証明できる指標として、「AWS クラウドプラクティショナー」を受験しました。
「AWS クラウドプラクティショナー」は営業(セールスエンジニア)やAWS学習を始めて数か6月のエンジニアの方におすすめの試験です。
しかし、AWS認定試験の中で基礎コースということもあり、各AWSサービスの用途や用語に関する問題のみでエンジニアに必要な知識を証明するには不十分かと思いました。
今回合格しましたが、より上位の資格を目指したり、実際にAWS環境を使用することでスキルを身に着けていきます。
AWSクラウドプラクティショナーの勉強方法(基礎知識の習得)
私はAWSを業務で使用したことがなかったため、土日祝日や会社が終わった後に5か月間独学で勉強して認定試験に合格しました。
1000点満点中700点以上で合格ラインで、私は789点でした。
その勉強の流れは以下の通りです。
(今後実務で使用できる技術力を身につけるために、各サービスを使用したり、AWS Black Beltで詳細を学習しましたが、AWS クラウドプラクティショナーに合格する目的だと無駄な学習だったと思います。)
〇1か月目
AWSでどのようなサービスがあるか全く分からなかったため、どのようなサービス/機能があるか把握するために、以下の2冊の書籍を読みました。
〇2か月目から4か月目
AWSは一定期間いくつかのサービスは無償で使用できるため、AWSの環境を契約して以下のサービスを構築しました。
- コンピューティング : Amazon EC2、AWS Lambda、AWS Batch
- ストレージ : Amazon EBS、Amazon EFS、Amazon S3
- 仮想プライベートサーバ: Amazon Lightsail
- コンテナサービス : Amazon ECR、Amazon ECS、Amazon EKS
- データベース : Amazon RDS、Amazon Aurora、AWS DynamoDB、Amazon ElastiCache
- データベース移行 : AWS Database Migration Service
- アクセス権限 : AWS IAM
- 監視 : Amazon CloudWatch
- セキュリティ監査 : AWS CloudTrail、AWS Config
- 脅威分析 : Amazon GuardDuty
- 仮想ネットワーク : Amazon VPC
- 暗号化サービス : AWS KMS
- ネットワークセキュリティ : AWS Shield、AWS WAF
- 問い合わせなどの運用支援 : AWS サポート
- AWSアカウント統合 : AWS Organizations
- 自動スケール : AWS Auto Scaling
- ロードバランサ : Elastic Load Balancing
- コンテンツ配信 : Amazon CloudFront
- 契約及びレポート確認 : AWS Artifact
- API作成 : Amazon API Gateway
また、上記のサービスの詳細を理解するためにAmazon社がAWSの各サービスについて説明している「AWS BlackBelt」を確認しました。
Youtubeで「AWS BlackBelt [サービス名]」で検索すると広く使われているサービスについては動画が公開されています。
手を動かしてAWSサービスを使用する経験はより理解が深まり、実務で使用できるスキルが上がると思いますが、AWS クラウドプラクティショナーに合格する目的でしたら実際にAWSサービスを使用しなくても合格できると思います。
〇5か月目
試験に受験する最後の1か月として、本格的にAWS クラウドプラクティショナーの試験勉強をしました。
(1) Udemyの問題集
以下のUdemyの「この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(7回分455問)」の問題を理解しながら繰り返し解きました。
基礎レベル(130問=65問×2種類)と応用レベル(195問=65問×4種類)と難易度高(130問)の合計455問あります。
私は基礎レベルと応用レベルを繰り返し問題を解いて、全ての問題が解けるように反復しました。
この模擬試験を解いたことが合格に一番役立ったと思います。
(2) AWS Well-Architectedフレームワーク
Udemyの模擬試験を解いていく中で、AWSサービスを設計するための推奨の考え方に関する問題が多いと感じましたので、AWS Well-Architected フレームワーク を読みました。
AWS Well-Architected フレームワークとは、Amazon社が提供しているフレームワークで「運用の優秀性」「セキュリティ」「可用性」「パフォーマンス効率」「コスト最適化」の5つの観点でベストプラクティスが記載されています。
こちらの資料も「AWS クラウドプラクティショナー」の問題を解く際に役に立ったと思います。
まとめ
AWSの未経験の私が5か月で「AWS クラウドプラクティショナー」に合格するまでの勉強の流れを紹介しました。
実務スキルを身に着けるためには実際にAWS環境を使った学習をした方がいいかと思いますが、試験に合格するだけでしたら、以下の3つことをして2か月か3か月程度で合格できるかと思います。
- 書籍で「AWS クラウドプラクティショナー」の基礎知識を身に着ける
- Udemyの模擬試験(基礎レベルと応用レベルの325問)を繰り返し解く
- 知識の補足としてAWS Well-Architected フレームワークを読む
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AWSについての関連記事は以下の通りです。
必要に応じて、ご確認ください。