zabbixバージョン7.0を用いたプロセス監視

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本記事の概要

zabbixのバージョン7.0で特定のプロセスの起動状態を監視する設定をする手順を記載します。
プロセスが停止すると、そのプロセスで動作しているサービスが提供できないため、重要なプロセスを監視します。
以下のイメージの通信が発生しますので、必要に応じてファイアウォールを開放して通信できるようにしてください。
  zabbix agentの通信

また、監視対象(Windows OS又はLinux OS)の機器にzabbix agentをインストールしている前提で記載しています。

zabbixを用いたプロセス監視(ホストの設定)

(1) [データ収集]-[ホスト]をクリックして、右上の「ホストの作成」をクリックします。
  

(2) 以下の内容を設定して、「追加」をクリックします。

設定項目設定値
ホスト名任意のホスト名
今回は「Test Linux」を設定します。
グループ任意のホストグループ名
インターフェース(IPアドレス)監視対象機器のIPアドレス
有効チェックをつける

  

(3) 「ホストを追加しました」というメッセージ、及び設定されているホストが表示されていることを確認します。
  

zabbixを用いたプロセス監視(アイテムの設定)

(1) 作成したホストの横にある「アイテム」をクリックします。
  

(2) 右上の「アイテムの作成」をクリックします。
  

(3) 以下の内容を設定して、「追加」をクリックします。

設定項目設定値
名前任意のアイテム名
タイプ「Zabbixエージェント」を選択
キー今回はhttpdというプロセスの起動状態を監視するため、 proc.num[httpd] を設定
 ※「proc.num」の詳細については以下の公式サイトをご確認ください。
   [Zabbixのバージョン2.2(日本語)]
     Zabbixエージェント [Zabbix Documentation 2.2]
   [Zabbixのバージョン7.0(英語)]
      1 Zabbix agent
データ型数値(整数)
ホストインターフェース監視するホストのインターフェース(IPアドレス)
監視間隔データを取得する監視間隔。
今回は1分間に一回データを取得する想定のため、「1m」を設定。
ヒストリの保存期間ヒストリの保存期間
トレンドの保存期間トレンドの保存期間
有効チェックをつける

  

(4) 「アイテムを追加しました」というメッセージ、及び設定したアイテムが表示されていることを確認します。
  

zabbixを用いたプロセス監視(トリガーの設定)

(1) トリガータブをクリックして、「トリガーの作成」をクリックします。
  

(2) 以下の内容を設定して、「追加」をクリックします。

設定項目設定値
名前任意のトリガー名
深刻度アラートの重大度
条件式アラート条件
今回は特定のプロセス(w3wp.exe)のプロセス数が0個の場合、アラートを発生されるため、「last(/[ホスト名]/proc.num[httpd])=0」を設定します。
例えば、「last(/Test Linux/proc.num[httpd])=0」を設定します。

 ※今回はアイテムのUpdate interval(監視間隔)が1分を設定していますので、数秒間プロセスが停止した場合などは検知されない可能性があることをご注意ください。
有効チェックをつける

  

(3) 「トリガーを追加しました」というメッセージ、及び設定したトリガーが表示されていることを確認します。
  

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必要に応じて、ご確認ください。

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1zabbixのハンズオン形式での勉強
(構築、監視設定、アラート確認)
zabbixのおすすめの勉強方法をご紹介します。
2仮想基盤構築(Virtualboxインストール)
Virtualboxバージョン6
Virtualboxバージョン7
zabbixサーバを構築するための準備として、
仮想基盤のソフトウェアであるVirtualboxを
インストールします。
3zabbixサーバのインストール

〇zabbixバージョン5.0
[仮想環境に構築]
CentOS Stream 8Ubuntu 20.04
[クラウド環境に構築]
さくらインターネットConoHa VPS
カゴヤ

〇zabbixバージョン6.0
[仮想環境に構築]
CentOS Stream 8

〇zabbixバージョン7.0
[仮想環境に構築]
CentOS Stream 9
zabbixサーバを構築します。
4zabbixの監視設定の流れzabbixの監視設定の流れを理解します。
5zabbixの推奨の監視項目と
zabbix agentのインストール
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
zabbixにて監視する推奨の項目と、
監視対象サーバにzabbix agentを
インストールする手順を理解します。
5-1死活監視(ping監視)
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
死活監視の設定をします。
5-2TCP通信ポート応答監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
TCPの通信ポートの応答有無を監視する
設定をします。
5-3CPU使用率監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
サーバのOSのCPU使用率を監視する
設定をします。
5-4メモリ空き容量監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
メモリの空き容量を監視する設定をします。
5-5ドライブのディスク空き容量監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ドライブのディスク空き容量を
監視する設定をします。
5-6プロセス監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
プロセスの停止を監視する設定をします。
5-7ログファイル監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ログファイル中に特定のメッセージが
出力されたか監視します。
5-8ファイルの変更(チェックサム)監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ファイルの内容が変わったことを
監視します。
5-9Windows OSのサービス状態監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
Windows OSのサービスの起動状態を
監視します。
5-10Windowsイベントログ監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
Windowsイベントログに特定のログが
出力されたか監視します。
5-11Webシナリオ(Webページ監視)
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
Webアクセス時のHTTPステータスコードが
200番であることを監視します。
5-12SNMP trap監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
機器から送信されたSNMP trapを
受信したことを監視します。
5-13ネットワーク機器監視
  ・zabbixバージョン5.0の場合
  ・zabbixバージョン6.0の場合
  ・zabbixバージョン7.0の場合
ネットワーク機器の監視設定をします。
6zabbixの監視データの確認と
メール通知設定
監視データの確認方法を理解します。
また、障害発生時のアラートメールの
通知設定をします。
7zabbixの詳細設計書(パラメータシート)の
サンプル
zabbixのパラメータシートのサンプルを
記載します。
8【仕事依頼】zabbixサーバの
要件定義、設計、構築
zabbixの構築作業をご依頼いただける場合の
作業の流れなどを記載します。


zabbix関連の書籍

zabbixに関する設定を網羅的および詳細に学びたい場合、以下の書籍がおすすめです。
ページ数が多い書籍ですので、分からないことを調べる辞書の役割にもなります。